1064 鬼の顔

そして台風通過後、一面に油を流し込んだような穏やかな水平線。

嵐の前の静けさ、という諺がありますが、嵐の後の静けさの方が、はるかに静かです。

なぜ、あれだけ熾烈な戦いをするのか?

静かにしていればいいのに・・・

なぜ無意味な戦いをするのか?

普段は遊園地であり、色とりどりの熱帯魚達が見せてくれる、アニメの世界。

穏やかで、母のように優しい海が、何んで異様な音を出し、激しく、恐ろしい海に変わるのだろうか?

激しさと静寂さが目の前に繰り広げられる時、静と動、鬼の顔と母の顔。

この相反する変化に疑問を感じ、この二つの顔の持つ意味が、どうしても理解出来ませんでした。

しかし後日、過酷な試練を味わった時、自分なりの答えが出せたのです。

本当に苦しい時にとれる方法は、背を向けるか、前へ進むか、この二つしかないはずだ。

背を向ける事は簡単ですが、しゃにむに前へ進むしかない。「これしかない!」と、自身に確認出来た時、二つの顔に対し、自分なりの結論が出ました。

そうです。二つの顔には、何ら意味がなく、ただ、「これしかない!」